39人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・ゆか・・・・紫・・・・あのね・・・」
「どうしたの?」
少しの間、紫から離れて台所に行っていた霊夢は。
後ろでに何かを持っていた。
ただ、その目は泣き止みかけで、まだ涙に濡れている。
声も、少しだけまだ泣き声状態だった。
それでも、霊夢は。
「・・・これ・・・・・・・」
小さな袋に入ったそれを。
紫に手渡した。
受け取って中身を見てみると、その中には。
「クッキー・・・・」
「・・・アリスに、作り方教えてもらって・・・材料も少し貰ったの・・・・・・・バレンタインのお返し・・・・紫が起きたのが今日でよかった・・・・・・っ・・・・・・」
「・・・そっか・・・ホワイトデー・・・・・・」
言い終わると再び霊夢は泣いてしまった。
袋をそっと懐にしまいこんだ後。
紫は再び霊夢を抱きしめた。
最初のコメントを投稿しよう!