春の訪れ、彼女の起床

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「・・・ゆか・・・・紫・・・・あのね・・・」 「どうしたの?」 少しの間、紫から離れて台所に行っていた霊夢は。 後ろでに何かを持っていた。 ただ、その目は泣き止みかけで、まだ涙に濡れている。 声も、少しだけまだ泣き声状態だった。 それでも、霊夢は。 「・・・これ・・・・・・・」 小さな袋に入ったそれを。 紫に手渡した。 受け取って中身を見てみると、その中には。 「クッキー・・・・」 「・・・アリスに、作り方教えてもらって・・・材料も少し貰ったの・・・・・・・バレンタインのお返し・・・・紫が起きたのが今日でよかった・・・・・・っ・・・・・・」 「・・・そっか・・・ホワイトデー・・・・・・」 言い終わると再び霊夢は泣いてしまった。 袋をそっと懐にしまいこんだ後。 紫は再び霊夢を抱きしめた。
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