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その後、ようやく完全に泣き止んだ霊夢は。
そのまま泣きつかれて眠ってしまった。
そんな霊夢を再び膝枕して。
頭を撫でる。
そして、袋を取り出すと。
一枚だけ、口に入れた。
「美味しい・・・」
確か、アリスに教えてもらったと言っていた。
此処まで美味しく作れたのは、彼女の教え方が上手かったのだろう。
何となく、霊夢がアリスにクッキーの作り方を教わっている場面が頭に浮かんで。
思わず苦笑した。
「いい天気ね・・・」
雲ひとつない、快晴だった。
時節吹く風が。
まだ少し、肌寒くも、暖かくも感じた。
そして、紫は。
もう一度。
膝で眠る愛しい少女の頭を、優しく撫でた。
fin.
→おまけ。
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