第1章 種と土

4/33
前へ
/39ページ
次へ
 ――中学1年時(2年前)―― 友人『葵、部活何入る?』 アオイ『え?部活?』 それは、中学入学後のある日のこと。 「新入生歓迎会」という生徒会、部活等の学校紹介の全校集会後での教室。 部活ということについて、教室中が色めき立っていた。 アオイ『うーん…どうしようかなぁ……』 友人『まだ決めてないなら一緒に回ろ!』 そう言って、友人は私の腕を取り、教室を出た。 このまま帰っても暇なので、渋々着いて行った。 今1年生は部活動の2週間の仮入部期間。 毎日どこ行っても、自由に部員扱い。 友人『どこから行こっか?』 アオイ『運動部行きたいかな…』 友人はじゃあと言って、私の腕を引っ張りながら、一階に降りていく。 アオイ『バレー部?』 友人に連れられた場所は体育館。 バレー部が活動していた。 中ではもうすでに数人1年が仮入部をしていた。 友人『よろしくお願いします!』 友人は深くお辞儀をして挨拶をした。 私も続いて挨拶をした。  
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加