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大急ぎで自宅へと向かうのはいいのだが、私も一応はか弱い女の子。
全力疾走をしたら10秒で息が切れてしまったので、やっぱり普段通りに自宅へと向かうことにした。
「はぁー……」
私はため息をつきながらゆっくりと歩いている。
ため息をついた理由など決まっている。
今日は待ちに待ったクリスマスイヴ。
街中がクリスマス色に染まり、カップル達がいちゃいちゃ、うちゃうちゃしていることだろう。
しかしながら私は、今日という特別な日に、いつもと変わらないことしかしていない。
なんて寂しいのだろう。
「はぁー……」
私はそんな自分に嫌気がさして、またもやため息が口から漏れてしまう。
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