出会い

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しかし、問題はここからだ。 今、この場所には私、ゴミ置場で倒れて気絶している男の子、なんかやばい可愛くて撫で回したくなるような超絶天使の三人。 男の子については先程言ったように、ただ気絶しているだけだ。 しかしこのまま放って行く訳にもいかない。 私ってやっぱりお人よしだよねー。はぁ。 「しょうがないなー、もう!」 私は男の子を無理矢理起き上がらせると、脇から手を入れ、肩に手を置き、支えるような形で男の子を運んで行く。 私は正直あまり気乗りはしないのだが、この二人を自宅で休ませようと考える。 この男の子もすぐに目を覚ますだろうから、大丈夫よね。 「ほら、お嬢ちゃん、私について来て。」 「う、うん……」 女の子は潤んだ瞳の下を拭った後、すぐに私のそばにきて男の子を私と一緒に支えてくれる。 健気だなー、かわゆい!! そうして私達は私の自宅へと向かって行った。
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