自分の為?あなたの為?

4/54
前へ
/477ページ
次へ
「……?誰?」 そこには、身長が160くらいで目はぱっちりと二重で高い鼻、ふっくらとした唇にウェーブした髪の毛、長さは肩辺りまでのセミロングの、とても美しく、それでいて幼さが残る可愛らしさも兼ね備えている女の人が立っていた。 僕はこの現状に頭がついていけてないからか、誰?というそっけなく、失礼な言葉を発してしまった。 「む、いきなり誰とは失礼ね。」 その謎の女の人はほっぺをぷくっと少し膨らませる。 僕はすぐに自分の失礼さに気付き、即座に謝罪の姿勢をとる。 「す、すいません。」 「いいわよ、別に。」 女の人はそっけなくそう言った。 女の人はそのまま僕がいるベットまで近づいてきて、僕の隣へと座った。 「あの……」 僕はとりあえず現状を把握したかったので、それを聞くべく女の人へと話し掛けようとする。 「待った。」 しかしそれを女の人が手で制する。 「言いたいことがあるのは分かるわ。 でも、先ず私に話をさせてくれないかな?」 女の人がそう言うので僕は小さく頷いた。
/477ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5742人が本棚に入れています
本棚に追加