はじまりは…

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はぁ~、のどかだ… 年末は何故かバタバタするのに 元旦はまったり しか~し! 俺にはまったりしている 時間はない! だって、ずっと好きだった女の子に告白してやるんだからさ もちろん泣いて喜ぶに 違いない だって、俺に告られるんだぜ? こんな嬉しい事はないよな? はぁ~、モテる男はこれだから参るな よし…時間だ 気合いを入れたファッションはもちろん君の為さ 待ち合わせまであと… うん…1時間 ちょっと早く来過ぎたな まぁ、いいさ たまには待たせるより 待つのもいいよな 『今日だったよな…?』 もう30分過ぎてるのは… きっと俺の為に可愛く気合いをいれてくれてるからだよな? 1時間経過… きっと、道に迷ってる? 『あっ…』 てか、普段着?? 「ごめんね、何だった?」 『えっ…ああ…』 なんか… 言い辛い… 「早くして?」 『ああ…あのさ…』 「うん」 『俺と付き合って下さい』 「ごめんなさい」 えっ? 空耳?? 『今…何て?』 「だから、ごめんなさい」 『だから何で?』 「貴方って顔はいいけど…」 そうだろそうだろ? 「……性格悪いから」 はっ? はぁ?? 『性格悪い?』 「うん」 『俺?』 「うん」 『だって、俺に告られて嬉しいだろ?』 「ほらね」 『へっ?』 「じゃ、バイバイ~!」 『…………嘘』 生まれて初めてふられた 嘘だろ? そんなはず……ないよな 俺がフラれるなんて ないない… てか、何で俺は今一人なんだよ? ははっ… クソッ! 絶対後悔すっかんな!! (ツルッ) (ゴンッ!!) 『いっ!』 あっ… 目の前が真っ暗… 新年早々、最悪だ……
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