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「……いい天気。」
木々の間から漏れる太陽の光はとても綺麗で私は目を細めた。
カラ~ン……カラ~ン…
「わっ!もぅこんな時間じゃんっ!愛、急ぐよっ!」
私達は教会へと向かって走りだした。
教会に着くと、多くの人達で賑わっていた。
時間が近づき、集まった人達が次々に教会へと入っていく。
私と加奈子もその波に紛れるように教会の中へと入っていった。
大きな扉の向こうには、日の光に照らされ美しく光を放つ、ステンドグラスで輝いていた。
その美しさに、私と加奈子は思わずため息をついた。
「…綺麗だね。やっぱいいねぇ教会って。」
私はステンドグラスに目を向けたまま呟いた。
「…フフッ。愛も結婚したくなった?」
「えっ?そりゃあ女の夢ですからね。出来れば…したいよ。」
「…フフッ。すぐに出来るよ、愛ならね!」
加奈子が微笑みながら、私の脇腹を突いてきた。
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