それぞれの道

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「……ンンっ……愛?」 眠い目を擦りながら、颯太が呟いた。 「……おはよ、颯太。まだ寝るの?」 「………んーっ……もうちょい。」 颯太は布団の中へと潜り込んだ。 「えぇっ?!まだ寝るの?……映画見に行くって言ったじゃんっ!」 「……んーっ。」 「もぅっ!!颯太ってばっ!!」 私は思いっきり布団を引っ張り剥がした。 その瞬間。 ―チュッ……… 布団の中から伸びた手に、思いっきり引き寄せられたと思うと、後頭部をガシッと押さえられ颯太に唇を奪われた。 甘く甘くトロける様なキスに私の意識は朦朧となる。 「…んふっぅ……颯太っ………。」 「…このままヤッちゃう?」 ―バシッ! 「バカッ!!」 私は颯太の頭をひっぱたいた。
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