それぞれの道

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「…美里、本当に颯太の事好きだったんだね…。」 一部始終見ていた加奈子がポツリ呟いた。 「…うん。私に負けないくらい好きだったと思う。」 私と加奈子はそのまま朝礼へと向かった。 いつも通りの月曜日。 休み明けで皆ダラけた表情だ。 先に並んで、私に気付くと微笑む颯太の顔。隣で他愛ない話をする加奈子。いつもと変わらない光景に何だか涙が溢れそうになった。 もう離れない…。 私は1人、心の中で呟いた。
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