それぞれの道

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「……実はですね………美里、彼氏出来ちゃいましたぁ~!」 美里は私の顔の前にVサインをした。 「…やっぱり。何となくそうじゃないかと思ったよ。」 「エヘヘ、分かっちゃいましたか。」 それから美里の彼氏自慢やおのろけ話を、延々と聞かされた。 しばし聞いている内に、私はある事に気が付いた。 「………ちょっ…ちょっと!今何時っ!?朝礼始まってんじゃないっ!?」 私は慌てて立ち上がった。 「あっ!ヤバイ。もう、40分ですっ!!」 私達2人は走って課へ向かった。 扉を開くと、すでに皆並んでおり、隆利が話し始めていた。 私達2人は、急いで並んだ。 「…2人とも時間は守れ。仕事の内だぞ?」 「…すみません。」 私達は謝り、思わず下を向いた。 ―…やだなぁ。後で颯太にからかわれそう。 「…えーっ、4月という事で、多少の人事異動があった。今日はそれを発表する。」 隆利の言葉に皆が騒ついた。
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