それぞれの道

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目の前が真っ暗になる……。 息の仕方が分からなくなる……。 何で? ………何で私ばっかり…こんなツライ目にあうの? 今まで悪い事してきたから? 苦しい……苦しいよ。 私は……どうしたらいい? 私はただ一点を見つめ、その場から動けなかった………。 気付けば朝礼は終わっており、みんな仕事の準備に取り掛かっていた。 後ろから肩を叩かれた。 心配そうに加奈子が私の顔を覗き込む。 「……愛、大丈夫?」 私は瞳を閉じた。 返事をする事も、頷く事も出来ない……。 そんな時、私の腕を誰かがグイッと引っ張った。 慌てて目を開けると、腕を引っ張ったのは颯太だった………。
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