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「…愛が好きだ。これから先もずっと。離れてもこの気持ちは変わらない。………ゴメン俺の我が儘。自分の気持ち押しつけて……。」
「……そ…颯……太っ!」
私の目からは再び大粒の涙がこぼれ落ちた。
「……私も、颯太の事…好きでいて…いい?私も、颯太の事忘れようと必死だった……。私が貴方を想う事で、貴方を待つ事で……それが貴方の重荷になるなら、忘れようと思ってた。」
「……愛、忘れないで?俺の事好きでいて?……カッコ悪いけど、それが俺の本音。」
私達はお互い見つめ合った。
貴方を忘れなくていい?
私は無理に気持ちを押し殺さなくていい?
貴方を目標に頑張ってもいい?
………そうすれば……私は毎日頑張れそうな気がする………。
「……愛、キスしよっか?」
「……えっ?」
「…昔、しそびれたキス………。」
颯太の顔がゆっくりと近づいてくる。
瞳を閉じ、後ろ頭を優しく押さえ付けられ、冷たい唇が重なった。
観覧車が丁度てっぺん……。
あぁ、そっか……。
昔も同じような事があったっけ?
あの時は颯太がおでこに優しくキスしてくれた……。
今度は唇……。
冷たかった唇はどんどん熱を帯び、私達は求める様にキスを繰り返した。
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