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あれから颯太は旅立った。私はあの日見送りには行かなかった…。
行ってしまえば決心したとは言え、引き止めてしまいそうで……。
私はアパートのベランダから、飛んでいる飛行機を1日中眺めた。
「…行ってらっしゃい。」
飛行機を見ては何度もそう呟いた。
一緒に行きたい。それが本音……。
だけど颯太はきっと止める。
だから私は、颯太の希望通り、こっちで一生懸命頑張るんだ。
そう決心した……。
だけど……
やっぱり貴方が居ないことはツライ………。
傍でギュッと抱き締めて欲しい。
私の話を聞いてほしい。
朝まで隣で眠りたい……。
想いはずっと募るばかりだった。
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