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「…はぁ、夏が終わったといえ、相変わらず暑いわねぇ。」
「…そぅだねぇ。」
私と加奈子は肩を並べて歩いていた。
9月も終わりに近づき、季節は秋……。
今日は9月最後の休日だ。
私と加奈子は森の奥にある小さな教会へと向かっていた。
「………にしてもさぁ、後輩に先越されちゃうなんて、悔しいったらないよね!?」
「…まぁねぇ。でもしょうがないじゃん。順番決まってる訳でもないし。」
「…そぅだけどぉ……でもやっぱ悔しい。」
加奈子があまりにも悔しそうな顔をするから、私は思わず吹き出した。
「…まぁ、幸せになってくれればいいね、美里。」
そう……今日は美里の結婚式なのだ。
私と加奈子は招待され、教会へと向かっていた。
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