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拍手をしながら美里が私達に近づいてくる。 「…お帰り、颯太君。もぅ、愛先輩離しちゃダメよ?」 「…ありがと。美里ちゃんの結婚式なのに、俺らまでスッゲー祝福して貰って悪いな。」 「…フフッ。どう致しまして!」 そう言って美里が軽く私にウィンクした。 「……美里。」 「ハイハイハイ。颯太!これ預かってたヤツねっ!」 横から加奈子が割り込んできた。 颯太が加奈子から箱を受け取る。 「…サンキュー、加奈子先輩!」 加奈子は微笑んで私の背中をバシッと叩いた。 「えっ?えっ?加奈子も知ってたの?」 「…うん。2人に協力してもらった。これは当日忘れたらカッコ悪いと思って加奈子先輩に預かって貰ってたんだ。」 そう言って颯太は箱を指差した。 「……その箱って。もしかして………?」 優しく颯太が微笑む。 「……愛、俺と結婚してくれる?」 ずっと聞きたかった……ずっと待ってたその台詞……。 私は再び涙を流した。
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