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「―――……おやすみ」
あたしは目を瞑った。
溢れる涙をこらえながら。
そっと頭を撫でる温もりを心で請いながら…
遠ざかる足音。
閉まるドアの音。
全ては夢の中
目を開ければ弘樹が笑ってるはずだから…
「愛してる…弘樹…」
いつもはあるはずの
あの返事はない。
溢れる涙をぬぐって
あたしは耳をふさいで眠りについた。
これは夢の中
目を開ければ
弘樹が笑ってるはずだから…
END
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