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「高校生かぁ」
4月、降りしきる桜の花びらの中、1人の少年は目の前の校門に向かっていた。
端正な顔立ちに細身だが引き締まった身体。
制服に身を包んだ少年の顔は期待に胸を膨らませている。
次第に学校の姿が見えてきた。
桜花高等学校。
僕が今年から通うことになる学校の名前だ。
桜花学校と名の通り、僕のいる場所から校門にかけて等間隔に桜並木になっている学校だ。
そうそう、僕の名前は桐生悠樹。
ヨロシク(誰に言ってんだ)
と1人で手を振って突っ込みつつ、校門をくぐり抜けた。
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