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唯を殺した
唯を殺した
唯を殺した
唯を殺した
唯を殺した
唯を殺した
唯はもういない
頭がおかしくなりそうだ
いや
俺は最初からおかしいんだ
唯が死んだ悲しみ
唯を殺した後悔
唯に対する憎悪感
唯への愛しさ
唯への想いが全身を駆け巡る。
吐き気がした。
俺は走った。
走り続けた。
何も考えたくない。
あんな唯
見たくない。
苦しい
どれ程走っただろうか。
足はガタガタ
体はボロボロ
立っているのがやっとだった。
俺は無意識のうちに自分の家の前に来ていた。
玄関を開けるのが怖い。
唯はもう
俺におかえりと言ってくれない。
唯はこれからどうしたらいいのか。
埋めるか
沈めるか
それとも………
切り刻むか
俺は息を殺してゆっくりドアノブを回した。
ガチャ……
俺は目を疑った。
そこに唯の姿はなかった。
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