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唯………………!?
どうしていない!?
誰かが唯を奪って行ったのか!?
心臓は速さを増し、体中が震えた。
うまく息ができない。
「唯!!!!」
俺は靴のまま部屋へ入り、唯を探した。
部屋のどこにも唯の姿はない。
風呂場は!?
俺は勢い良く風呂場のドアを開けた。
いない
どこへ行ったんだ!?
俺は唯が倒れていた所を見つめた。
唯の血痕……
手錠も鎖もある。
唯がここにいたことは確かなんだ。
ん…………?
足元に何かあることに気が付いた。
俺は
気付いてしまったんだ。
足元に落ちていた何か。
鍵だった。
首輪と
手錠の
鍵。
唯を殴ったときに落としてしまったのか。
だけど
どうして唯がいない!?
唯は
唯は
生きていたのか!?
一瞬の喜び。
でも
俺は聞いてしまった。
近付いてくるパトカーの音を。
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