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俺と唯が出会ったのは、大学にも飽き飽きしていた頃。
刺激を求めていた頃だった。
ブラブラ街を歩いていると、1人で買い物をしている女性を見つけた。
歳は同じくらいだろうか。
顔立ちは整い
肌は色白で
小柄で可愛い
まさに俺のタイプだった。
すぐに声をかけた。
「もしよかったらご飯でも食べませんか」
ナンパなんてしたことなかったけど、こんな女性と仲良くなりたいと思ったんだ。
“独り占めしたい”
そのとき
俺の中で何かが芽生えた。
「いいですよ」
返されたのは意外な程あっさりとした返事だった。
それから近くのレストランで食事をして、たわいのない話に花を咲かせた。
とても楽しかった。
そして俺達はアドレスを交換して、その後も何度か会った。
5回目のデートのときだった。
「好きです。付き合って下さい」
唯にそう言われたのは。
唯は一人暮らしをしていて、大学を辞め、親の仕送りでなんとか生活しているらしかった。
「一緒に暮らそう」
そこから俺と唯の
幸せな同居生活が始まった。
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