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朝目覚めたとき
珍しく唯がまだ寝ていた。
唯の愛しい寝顔を見つめていると、唯がゆっくり目を開けた。
「おはよう」
何だか映画に出てきそうなシチュエーションで嬉しかった。
だけど
そう思ったのは俺だけだった。
唯が俺を見て固まる。
一瞬の間
「来ないでーーー!!!」
恐怖に顔が歪み、声とは言えない声で叫ぶ。
そんなに俺が怖いのか
そんなに唯を怖がらせていたのか
唯が声を搾り出し
呟いた。
「ここから出して」
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