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トゼが構え、シエルもまた腰を落とす。
アーヴァントがごくりと生唾を飲んだ。
「あの構えは…!」
「…なんだ」
くだらない話の予感しかしないが、一応聞いといてやる。
「間違いない、『戦鬼・魔龍創の構え』…!!」
だからなんだそれは。
「あ、あれがそうなんですか!?」
どうやらモニカも知っているらしい。
有名なのか。
「うん…俺も見るのは初めてだけど…
…すごい、威圧感で押し潰されそうだ」
アーヴァントがあごに伝った汗を拭った。
悪い、アーヴァント。
威圧感なんてまるで感じないんだが。
「というか、だからなんなんだそれは」
俺にはシエルが変な格好をとっているようにしか見えない。
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