第1章『対・沫風学園!』

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華南 「何してるの~?早く来なさい~!」 咲羅 「あ、はい!今、行きます!!」 海音 「はぁッ…はぁッ…き、桔柳先輩…待って下さいよ~!」(走) 桔柳 「なんだ、もうバテたのかぁ?なっさけねぇな~」 海音 「いや…桔柳先輩が体力バカなだけですよ…はぁ…疲れた…」 桔柳 「お前が運動不足なんだよ。ちゃんと体力も付けねぇと生き抜けねぇぞ?」 海音 「…生き、抜けない…か……ねぇ、桔柳先輩…1つ聞いてもいいですか?」 桔柳 「ん?なんか、お兄さんに相談かぁ?」 海音 「…き、桔柳先輩は怖くないんですか…?」 桔柳 「…怖い?」 海音 「戦うのとか…死んじゃうかもとか…誰かを傷付けるとか……俺、怖いんです…桔柳先輩は怖くないんですか?」 桔柳 「…怖いさ…でも、俺が怖いのは戦う事でも、死ぬ事でも、誰かを傷付ける事でもない…」 海音 「……先輩?」 桔柳 「俺が怖いのは…桔梗が傷付く事だ。…俺もまたお前と同じ…兄弟の…桔梗の為に戦う事を選んだ。」 海音 「桔梗先輩の為に…?」 桔柳 「ま、結果的にはあいつもSFCに指名されちまったから意味なかったんだけどな。」 海音 「桔柳先輩は本当に桔梗先輩を大事にしているんですね。」 桔柳 「大事な兄弟と一緒にいられる事がどんなに幸せな事か…兄貴が失踪したお前になら解るだろ?俺は桔梗と共にいられる事が何より幸せだ………一緒にいる資格なんかないかもしんねぇけどな。」 海音 「え?…き、桔柳せんぱ…」
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