プロローグ

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    相手は柄の悪い二人組。     いつも通り徒歩で帰宅中、余所見をしながら歩いていたらいきなりぶつかってきたのだ。   そして何事も無かったかのように通り過ぎようとしたら、絡んできたのだった。     始めはヘラヘラした様子で小突いてくる程度だったのだが、俺が余りに無反応だったのが気に喰わなかったらしく、大声で怒鳴りながら殴りかかってきた。   その怒鳴り声が、その理不尽さが俺の一番居心地の悪い場所を連想させた。   そして、気がついたら彼らをまるで仇でも討つかのように全力で退けていた。    
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