第一話~俺達は~

4/4
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「血は出ていない、俺が治癒する事もない…」 氷翠は一瞬龍飛を見ただけでそう判断し、政景の所に戻る 「ほんと、政景さんにしか懐かないよね…氷翠って。」 遅れて龍飛も政景の元に向かった。 「今夜も仕事っつう事忘れてねぇよな…?」 政景が響と陸徒に向かって言う。 喧嘩して怪我して仕事に支障が出る事は避けたい。 それじゃなくても今日の仕事はいつもより大きな仕事なのだ 政景が頼まれた仕事 それは1つの城を潰すというものであった もちろん城自体を爆破する訳でなく、城の主を殺すという仕事だが。 夜でも警備が厚いため、政景、氷翠、響、陸徒の4人で仕事をする事になっていた。 「夜まで寝とけ、身体もたなくなるぞ」 弟達を気遣ってやる政景。 自分が拾ってきた子だからという訳ではないが、意外に大切にしていた。 「陸徒は頭がおこちゃまだから寝といた方が良いかもねー」 「んだとーっ!?」 そんな心配をよそに、また喧嘩を仕出す末っ子ども 「…オレが永久の眠りにつかせてやろうか?」 そんな二人に政景は今日もキレているのであった。 「…政景様も寝ておいた方が良いかと。お体が心配です。」 「…ああ」 →続く
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!