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「血は出ていない、俺が治癒する事もない…」
氷翠は一瞬龍飛を見ただけでそう判断し、政景の所に戻る
「ほんと、政景さんにしか懐かないよね…氷翠って。」
遅れて龍飛も政景の元に向かった。
「今夜も仕事っつう事忘れてねぇよな…?」
政景が響と陸徒に向かって言う。
喧嘩して怪我して仕事に支障が出る事は避けたい。
それじゃなくても今日の仕事はいつもより大きな仕事なのだ
政景が頼まれた仕事
それは1つの城を潰すというものであった
もちろん城自体を爆破する訳でなく、城の主を殺すという仕事だが。
夜でも警備が厚いため、政景、氷翠、響、陸徒の4人で仕事をする事になっていた。
「夜まで寝とけ、身体もたなくなるぞ」
弟達を気遣ってやる政景。
自分が拾ってきた子だからという訳ではないが、意外に大切にしていた。
「陸徒は頭がおこちゃまだから寝といた方が良いかもねー」
「んだとーっ!?」
そんな心配をよそに、また喧嘩を仕出す末っ子ども
「…オレが永久の眠りにつかせてやろうか?」
そんな二人に政景は今日もキレているのであった。
「…政景様も寝ておいた方が良いかと。お体が心配です。」
「…ああ」
→続く
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