名もなき老人の詩(4)

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「…おかしいな」 「どうかしましたか?」 「石井さんの携帯に繋がらないんだ…。電源を切っている…」 「…運転中だからじゃないでしょうか。それとも、たまたま電波の届かない場所にいるとか…」 エレベーターに乗り、また不安を募らせた山田。 悲観的に色々想像を巡らせてる内に、 エレベーターは、地下の駐車場に着き… 扉が開いたと同時に、正面で待ち構えていた天城の姿が、目に飛び込んだ。 「!?…」 握って構えていたのは、新しく調達したコルト・レイヴン。 他の者が気付くより先に、その引き金はためらいなく引かれた。
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