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天城は愚痴をこぼすだけで済んだかもしれないが、
穏やかでいられなかったのは、血の海と化したエレベーターに残された、山田と細川である。
部下を、あっという間に全員殺された。
それが、どこかで見た警察きっての暴れ者の仕業と知ると、
二人共、錯乱するよりなかった。
「ど、どうするんですか!どうしたらいいんですか!山田さん!」
「うるさいっ!!俺に聞くな!!…と、とにかく…応援を呼ばないと…」
そして、また再び山田の携帯に着信が入る。
血まみれの手で、恐る恐る通話ボタンを押すと、
『おいおい、行く場所が違うぜ?おめえらの行く場所は…もう地の底の地獄しかねえって決まってんだ』
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