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そうして押したボタンの階に一回も止まらず、
最上階まで急上昇している事に、ようやく気が付いた。
「!…止まれ!!一体どうなってんだ!!」
『相米さん、残りリミット三分です』
「ふぅ~…充分だ」
叩きつけるような衝撃と共に最上階に到着すると、
エレベーターの天井が開き、待ち構えていた相米が中に侵入した。
すぐさまへたり込んで座っている細川の腹部を踏み付け、
吸っていた煙管の火種を山田の顔に飛ばすと、
「…ちょいっと、大人しくしてろよ?」
そう言い放ち、今度は急降下する室内で、二人を、気絶するまで殴り続けた。
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