3084人が本棚に入れています
本棚に追加
/819ページ
「やっぱり来たわね…」
地下の駐車場。
背をもたれて座り込んでいる天城に近寄って来たのは、マダムであった。
「てめえらも来てると思ったぜ…。どうせエレベーターに細工でもして…今頃、中で残りも始末してんだろ?」
「半分当たりで、半分間違いね…。ただ殺すだけじゃつまらないから、これから生き地獄を味あわせてあげるの…」
「…そうかよ、勝手にしろ」
お互い、もう後戻りは出来ない現場にいる。
刑事を殺した刑事と、
幻の裏の集団。
たまたま事情が重なり、行きずりでこうなったが、
天城は憎む感情から過ちを犯した事に変わりはない。
お互い見なかった事にしようと、天城はそのまま、その場を去ろうとしたが…。
最初のコメントを投稿しよう!