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「あなた、このまま帰れば、ただの殺人鬼よ…」
そんなマダムの一言に、天城の足が止まった。
「…あんたらこそ、同じだろ?」
「フフッ…天城さん、私達は確かに悪党よ…。
でもね、依頼人からお金をもらう事で、その一線はかろうじて踏み止まっているの。
私達はビジネスとして、これを仕事としてやっているわ。
悪党なら悪党らしい振る舞いって、あると思わない?」
そう言うと、天城の前に10万程のAの札束を投げた。
「拾いなさい。このお金には、泣いた人の涙の重みがあるわ。
私達みたいな人殺しの悪党にしか、手に入れられないものなのよ。
そうする事で、ただの殺人鬼にはならずに済んでいるの…。
天城さん、改めて、私達のチームに入る気はないかしら?
そうする事でしか…あなたは救われないと思うわ…。これから先も、ずっと…」
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