名もなき老人の詩(4)

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「どうかしたの?」 事を終え、着替えを済ませたアカリが、天城の独り言を気にかけた。 「いぃや、何でもねぇ…。それより、見つけてくれたか?」 「う~ん…探すの大変だったんだから…。謝礼でももらわないとやってらんないわ」 そう言うと、アカリは天城に小さなメモを渡した。 「手間、かけたな…」 「んで?これから浮気してくるの?ロリコンおじさん」 「バカ言ってんじゃねえよ。今日から現場復帰だ。早いとこ用事済まして、警察戻んねえと…」 「珍しい…やる気になるの、ベッドの上ばっかりだと思ってた」 「お前なぁ…一言多いんだよ…」
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