真夏の大掃除

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どうやら中学の時の物らしい。   下手くそな模写に、訳わかんねー工作……かな?   手に取りながらマジマジと眺めていた俺の視界の端に茶色くなった通信簿が映り込んできた。   さすが…随分と年季が入っているな。   俺は壊れ物を扱うみたいにそっと手に取るとにわかに手は汗ばみ、緊張してきた。   どうせ過去のなんか今となっちゃ関係ないんだがな…。   「どれ、俺の中一のレベルはどんなんだったかな?」   つい緊張紛れに喋ってしまうのが悲しいさがだな。  
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