パラスト(王宮)

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翌朝、エーデルは衣等が入った小さな荷物を持って家を離れる。 ベルグは王宮で兵士の戦闘や武術の指南役として働いている為、挨拶も兼ねてエーデルと一緒に行く。 エーデルが強いのもベルグの教えからだった。 最初は護身術として教えていたが、自分の血が半分入っている事に気づいた時にはもう遅く、締め技で大男を十秒で気絶させていた。 「いいか、男達はいくら美人だからって、気の強いだけの女なんかとはずっとはいられないんだから、王宮でしっかり花嫁修行をするんだぞっ!」 朝っぱらからベルグは喧嘩腰だった。
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