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場所は我が家の居間。
安っぽいちゃぶ台に、俺と向かい合う様にして、母と謎の女子は座っていた。
「つまり、彼女は俺の婚約者?」
「よろしくお願い致します」
そう言うと、彼女はかいがいしく頭を下げた。
「あ、いえ。こちらこそ」
反射的に頭を下げてしまった。
俺のヘタレ!
っとそれどころではない。
「……すいません。やっぱり意味がわかりません」
俺の言葉を聞くと、仕方ないとばかりに母が本日何度目かの解説を繰り返す。
「だから、葵ちゃんがわざわざ来てくれたの。アナタなんかの為に。分かる?」
「なんで?」
「奥さんになる為、花嫁修行として参りました」
胸をはって言う彼女。
その豊満な胸はそりゃもうはちきれんばかりに……。
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