フラグ1§転入生§

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 あったかい。  いやぁ、やっぱり寝るって素晴らしいな。  朝が来るたびに俺はそう思うよ。  ん、分かるよね?  みなまで説明はすまい。  強いて要点だけあげれば、今は朝だ。  豊かなまどろみの中、俺はあの世とこの世を行き来出来る存在と化している。  あぁ素晴らしき睡眠。  俺はゆっくりと寝返りをうつ。  この布団というものはなんて偉大な発明品か。  今ならノーベル賞どころじゃない。  特許を取れば、それだけで末代まで生きられる。  ――布団?  さて、俺は少し冷静になってきた。  流石に昨日は寝過ぎたのか。  妙に頭が働く。  何で、俺は布団に入っているんだ?  そりゃ、布団に入っていておかしいことなど無い。  しかし、何故だろう。  とてつもない違和感が…… 「うう……普通、そこはこっちに寝返り打って、抱き枕と間違えて抱きしめてくれるところじゃ。……なんで真逆に寝返りを……」  すぐ傍からは恨みがましい声。  正直、びっくりするくらい聞き覚えがあるのだが。
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