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朝のホームルーム。
今まで、そう今日までは俺にとって至福の時間だった。
柔らかな朝日が差し込む窓際の席は、ぽかぽかと暖かく、独特のリズムで眠気を誘ってくる。
「おう、揃ってるな。居ない奴手を挙げろ」
そう、担任が何を言ったって俺は寝続けるんだ。
名前を呼ばれない限り、俺にはその権限がある。
「よーし、今日は近年稀に見るサプライズイベントがある!」
クラスがざわつこうがそんなのは関係無い。
俺様の睡眠が終わるのは寝すぎた時だけ……。
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