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学校に行く途中にある川にかかっている大きな橋を渡る。
名前は……なんだっけ。
何とか大橋だった気がする。
ま、細かいことは除き、渡っていると、対岸に見慣れた人影が現れてきた。
それらは三人でワンセット。
「おっ、今日は早いな」
うち、一人がそんなことを言った。
短めに切った髪、ムカつくほどのハンサムフェイス、俺の幼なじみ。
その男、名を佐々木俊介と言う。
もちろん、ムカつくほどモテるわけだ。
そしてその横。
長い金髪を風になびかせたクォーター、絶世の美女と名高い彼女は和(かのう)都(みやこ)。
お祖父さんがフランス人で、その血の結果、こうして金髪がふわふわ流れているらしい。
俺達の間では音読みで和(わ)都(と)さん。
それを少し改造してワトソンと呼んでいる。
ちょっと男っぽいけどカッコイイ名前だろう?
そして彼女、第一学年、彼女にしたい女子ナンバーワンで、こちらも素晴らしいほどのモテ具合。
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