フラグ2§クラスメート§

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「その娘……お前の奥さんだとか名乗ったとか」 「あぁ……物凄く恐ろしい噂だ」  家まで押し掛けて来たからな。  とんでも無い。 「いや、恐ろしいのはここからだ」  俊介がいやに真剣な表情を作る。  背後では俊介の彼女が自分の彼氏を応援しようと、「デデン、デン、デデン」なんて、律義にBGMを口ずさんでくれているおかげで雰囲気はばっちりだ。  ――うん、ばっちり壊れてる。 「実は、一ノ瀬のやつが動くらしい」 「な、なんだった!」 「蛍君、今を生きましょう!」  なんてことだ。  まさか……いや、確かに十分に考えられる。  あの風紀委員なら、十分に……。 「……学校、それは戦場」 「……学校、それは運命(さだめ)の地」  自転車に乗りながらにして、ミュージカルを始めるカポー。  いや、しかし凄い。  ママチャリであんなアクロバットが出来るなんて。  彼らの運動神経をなめていた。  前方空中一回転+半ひねりからのバック宙+半ひねりなんて、自転車に乗ってなくても出来ない。  なるほど、これがイケメンと凡人の差ってやつか。  越えられない壁だ。  その後、俺達は陸の「その才能を別な場所で活かしましょう」という言葉を後目に、学校へと向かうのだった。 「伝説を武器を手に入れる為、祠に向かう蛍。 その最奥に出現するモンスター陸。 彼らは陸を倒し、伝説の武器を手に入れられるのか!? 次回、フラグバスター! 『一ノ瀬の酒場で一ノ瀬タンにくびったけ』お楽しみに!」 「締めを異次元にまで持っていかないで下さい!」
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