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「……んっ」
――はぁ?
な、何かが口元に触れた模様!
繰り返す、何かが口元に触れた模様!
急遽、精神を浮上させ、原因を解明せよ!
白い世界に包まれ、一気に精神が浮上する。
俺は目を見開いた。
目の前には見知らぬ美少女。
瞼を閉じ、眠る様な顔を超至近距離にてご披露なすっている。
そう、鼻と鼻が触れ合う程、超至近距離。
唇と唇が触れ合う程、超至近距離。
蛍の頭の中がくるくると回る。
状況が一切掴めない。
と、彼女は目を開けると顔を離した。
見れば、ほんのりと頬が赤く染まっている。
「エヘッ、お目覚めのキス、いかがでしたか?」
そういって、彼女は蛍の頬から手を放す。
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