君と私の姫はじめ！

グギャゴアァアア、フガッ

いやぁ、俺もさすがにびびってますわ。

つか、ウーちゃんがお泊まりを嫌がったのも納得。

これはヒドイ。

あんなに可愛いウーちゃんからは想像出来ないぐらいのブサイク顔。

半開きの目、座ってますがな。

ヨダレはどっかの滝のよう。

イビキとハギシリのコラボレーションを開発すんなよ～。

ありえんて、この寝姿。

なのに、なのに。

「あぁあ、ウーちゃん。口開けて寝たら、喉痛くなるぞぅ。」

ありえんて、俺。

こんなにブサイクなウーちゃん見てるのに、なんか、ますます可愛くてしゃぁない！！！

俺、おかしくなったんかな？

このイビキに、頭やられたんかな？

つか、眠くてハイになってるんかな？

「どう思う？ウーちゃん？」

「グギャゴアァアア！ハッ！ガッ・・・ゴリゴリ、ゴリャ、ゴリ、ゴリ・・・。」

俺はウーちゃんの額にキスすると、そっとお姫様抱っこでベッドに運んだ。

起こさないように、起こさないように。

大事な大事な、俺のお姫様。

「グギャゴアァアア！」

これが、初めて『お姫様抱っこ』した時。

可愛いだろ？俺のお姫様は。