今井さんシンドローム

12/12
前へ
/136ページ
次へ
窪中島さんの家から俺の家までは5分くらいで帰れる距離だ。 その5分間で俺は自分が生まれ変わったような気がした。 俺も窪中島さんのように後輩に慕われる人間になりたい。 家に戻ると姉貴が外でドロップと遊んでいた。 「よっ!真平おかえりっ!」 姉貴は....いつもパワフルだ。 「真平、あんた彼女はいるの?」 いきなり振るなよっ! 「い、いねーよ....てか関係ねーだろっ!」 「今井結花ちゃん....なんかどう?」 えええっ!? な、なんでその名前をっ!? 「おおっ、動揺してんなー。」 そりゃタイムリーだろっ!? 「何で姉貴が今井さんを知ってんだよ?」 姉貴はドロップの頭をぐしゃぐしゃしながら軽ーく答えた。 「だって友達なんだもーん。」 ....って!? 「何で姉貴と今井さんが友達なんだもーん....なんだよっ!?」 「結花ちゃん....マネージャーになった?」 この女は何なんだっ!?
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

272人が本棚に入れています
本棚に追加