272人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ
不思議な感じだった。
授業中も休み時間も昼飯食ってても気になって仕方がない。
今井結花じゃなくて....
今朝のカコの態度。
何だかなー?
....
そして放課後。
「さっ練習練習っ!」
広瀬、張り切ってんな。
グラウンドに出るとまだ練習用ユニフォームを持ってない50人がバックネット周辺で火花を散らしていた。
まあ、あいつらお互いがライバルだもんな....恋の。
マネージャーはまだ来てないか。
「とりあえず練習させるか。」
俺は50人の近くに行った。
「練習始めるぞ、まずは校庭10周ランニングからな。」
俺が告げると元サッカー部の奴が....名前知らねーけど、だるそうに答えた。
「走る?俺サッカー部で散々走ったからパス。」
元テニス部の石橋が鏡を見ながら話し始めた。
「それよりさ、マネージャーはまだ来ねーの?遅いよな....俺が迎えに行ってくるよ。」
その言葉に他の奴らがキレた。
石橋の胸ぐらを掴んでる奴もいた。
俺の後ろで松本が呟いた。
「ダメだな、こいつら。」
俺も頭に来るというより情けなくてため息が出た。
最初のコメントを投稿しよう!