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大久保は明日から参加すると言い残して職員室へ向かった。
担任の顔を見て帰るとの事。
片付けの手を止めたままで俺たちはボーっとそれを見ていた。
帰り道のコンビニ駐車場....
「大久保ってどんな奴なんだ?」
俺の質問に広瀬がペットボトルのスポーツドリンクを口から離して答えた。
「秀才....いや、天才かも....俺中学一緒だから。」
校内でもそれは有名だよな。
「スポーツは?広瀬知ってる?」
「見たことねーな....あいつめったに学校来なかったし。」
中学から不登校かよ....
「ま、でも本人がやりたいってんだからいいんじゃねーの?」
柏が肉まんをパクつきながら正論を述べた。
「ごもっとも。」
松本が頷く。
確かに....少なくとも今井結花目当ての50人の千倍は好感が持てるし。
「あと1人か....」
俺はこの時点で50人は相手にしてなかった。
とりあえず廃部回避の道具だと思う事にした。
「もうすぐ夏休みだしな....練習試合してーな。」
あと1人いないと、それもできない....
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