始まり

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「おはよーございます」 特命係の部屋に亀山薫の声が響く。 「おはようございます」 その声に答えるように涼やかな声が聞こえた。 杉下右京。 声の主であり、亀山の上司でもある。 特命係はこの二人だけだ。 「いつも早いですね」 「当然です」 「…そうでしたか…」 一見とっつきにくい人だが頼りになるのだ。 「あ、俺パトロール行ってきます。いいッスか?」 「構いませんよ。今はこれといってやることもありませんし」 「それじゃ行ってきます」 一礼し、部屋を出て行く。
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