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「お待たせ致しました。こちらです」
受付の係員が先導してくれる。
何気なく辺りを見回し、右京は呟いた。
「しかし大きな会社ですねぇ…。ここまでするのに苦労したでしょう」
「ええ…。私は受付なので詳しいことはわかりませんが…かなりの出費や労力を費やしたみたいです」
「なるほど…」
「あ、こちらの部屋でお待ちください」
いつの間にか部屋についていたらしく、係員はソファーを勧めた。
「かけて待っていてください」
「では、失礼して」
「すぐ二人を呼んできます」
そう言って部屋を出て行く。
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