桜舞い散るこの道で

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一年は練習を見学するだけで今日は終わった。 拓哉は、同じ駅ということで天利と大木と言う、同じくサッカー部の仲間と帰路についた。 「そういえば、天利ってちっちゃ――」 拓哉の質問は、大木に口を塞がれ止められた。 「天利にそれは禁句だ」 大木が耳元で囁いた。 大木は身長、193㎝でかなりがたいが良いのだが、危うくちっちゃいと言いそうになったことに怯えていた。 天利は身長が157㎝と高校一年にしては身長が低い。 体格的に見てかなり差がある二人だが、大木が怯えると言うことから、かなり危ないと悟った拓哉は、コクリと頷いた。
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