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拓哉は途中、他の生徒とぶつかりそうにもなったが、なんとかグラウンドに到着した。
「遅ーい、初日から遅刻とはいい度胸してるじゃないか」
グラウンドで待ち構えていたのは、鬼のような形相をした人物。このチームの監督である。
紺色のスーツを着込んでいるものの、それに不釣り合いなサングラスにスキンヘッド。
それを見た拓哉は驚きを隠せない。
「すいません」
「早く着替えてこんかい!」
「はいっ」
あまりの迫力に圧倒された拓哉は、陸上選手も真っ青? なスピードで走り出した。
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