桜舞い散るこの道で

4/9
前へ
/136ページ
次へ
拓哉は途中、他の生徒とぶつかりそうにもなったが、なんとかグラウンドに到着した。 「遅ーい、初日から遅刻とはいい度胸してるじゃないか」 グラウンドで待ち構えていたのは、鬼のような形相をした人物。このチームの監督である。 紺色のスーツを着込んでいるものの、それに不釣り合いなサングラスにスキンヘッド。 それを見た拓哉は驚きを隠せない。 「すいません」 「早く着替えてこんかい!」 「はいっ」 あまりの迫力に圧倒された拓哉は、陸上選手も真っ青? なスピードで走り出した。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

422人が本棚に入れています
本棚に追加