桜舞い散るこの道で

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拓哉が着替え終わり、グラウンドに到着した時は、丁度自己紹介の真っ最中だった。 「丹頂中学出身、天利太一です。希望ポジションは、フォワードです」 自己紹介は淡々と進んでいき、全員が終わったようだった。サッカーの強豪校などの出身選手が多く、ここ翔華学園の部活動に掛ける思いが感じられた。 「じゃあ最後に、この遅刻して来た未来の大スターさんだな」 「えっと、和田山中学出身、神崎拓哉です。希望ポジションは、トップ下です。」 周りがざわめき出す。 「お前、和田山中学出身の神崎拓哉ってホントか?」 さっきの自己紹介で、天利と名乗っていた少年が話し掛けて来た。
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