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「そうだけど・・・・・・」
この状況が分かっていない拓哉は、呆気に取られながらも答えた。
「東京のファンタジスタか・・・・・・」
「君は?」
「俺は佐々岡中出身、木岡空・・・・・・よろしくな・・・・・・」
佐々岡中と言えば埼玉のサッカー名門校だ。有名選手を数多く排出している。
淡々と語る木岡には高校一年生とは思えない、雰囲気があった。
「お前ら、いい加減俺にも喋らせろ」
後ろを振り向いた神崎と木岡の目の前には、青筋を立て、明らかに機嫌の悪い監督の姿があった。
「すいませんっ」
拓哉と木岡は、反射的に謝っていた。
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