episode.1

2/34
前へ
/143ページ
次へ
「ともちゃーん!早く行こうよ!」 可愛い顔でほっぺを膨らませて、早く早くと僕の上着の袖口を引っ張るのは、可愛い息子の悠也。 「悠也、わかってるから少し待って。まだお弁当が…」 今日は悠也が保育園に通い始めて、初めての遠足で。 普段なら給食だけど、今日だけは手作りのお弁当を持って行く。 「これをここに入れて…できた。悠也お待たせ!急いで用意するからね」 お弁当箱に蓋をして、クマの絵が描かれた巾着にそっとしまう。 悠也お気に入りの青いリュックサックに水筒と、弁当が入った巾着を入れ、悠也に背負わせる。 .
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1571人が本棚に入れています
本棚に追加